「やってみた」が子どもたちの未来をつくる
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「自分の好き」はいろんなことをやってみることでしか見つからなくて、そのためには「やめてもいいよ」と言える大人が必要だという話。
小学生や中学生のうちに、いろんなことに挑戦して、自分の好きなことを知っておく。これ、けっこう大事なことだと思っています。
私は情報技術系の専門学校で非常勤講師をしていて、高校を卒業したばかりの学生と関わることが多いのですが、そこで感じるのは「自分の好き」を持っている学生が意外と少ないということ。
ゲームやアニメが好き、という趣味はあっても、専門学校で学びたいこと、本気でやりたいことが見つかっていない学生が多い。これは私の勤務先だけの話ではなく、他の先生方からもよく聞く話です。
ただ、それを学生のせいにするのは酷だとも思うんです。高校までの学校生活は与えられた課題をこなすことが中心で、そこから急に「さぁ自分の好きなことをやりなさい」と言われても、困ってしまうのは自然なことじゃないですか?
だからこそ、小中学生のうちにいろんな経験をして、「自分はどんなことに興味があるのか」「どんなことが好きなのか」を少しずつ感じ取る機会が必要なのだと思います。
やってみる = やめる + はじめる
「いろんな経験をする」というのは、要するに、とりあえずやってみること。
でも、新しいことを始めるには、今やっていることをやめなければならない場合もあります。時間もお金も限られているので、全部をやるのは難しい。
ただ、「すぐやめる」と聞くと「根気が足りない」「三日坊主だ」と言われがちですよね。でも本当は、三日も続けなくても「これは自分に合わないな」とその日にわかることもある。
そんな時、大人には「やめてもいいよ」と認めてあげてほしいのです。そしてまた新しい「はじめる」を見つける。その繰り返しこそが「いろんな経験」なのだと思います。
やってみた、が残る
私はプライベートでCoderDojo(コーダー道場、子どもたちが集まってプログラミングをする世界的な活動)に関わっています。子どもたちが無料で、プログラミングを体験したり、仲間を見つけたりできる場です。
https://coderdojo-nara.github.io/
参加は自由。毎回来てもいいし、一度だけ来て「やっぱりこれは違うな」と思ったら二度と来なくても構いません。運営する側としては「楽しかった、また来たい」と思ってくれると嬉しいですが、そうじゃない子がいるのも当然だと思っています。
大事なのは「プログラミングをやってみた」という経験そのもの。やらずに「自分には向いてない」と決めつけるより、一度やってから判断したほうが納得できますよね。
プログラミングに限らず、そういう場や機会がもっと増えればいいなと思っています。
「好き」を仕事にしなくてもいい
念のために書いておくと、仕事のために「自分の好き」を見つけろと言いたいわけではありません。
「これが自分の好きだ!」と明言できなくても大丈夫。私だってはっきり説明できません(笑)。でも、いろんなことを試すうちに、なんとなく自分の「好き」が見えてくるものです。
その先に、それぞれの未来があるのではないかなと思っています。