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AIを使う人は、自分の能力をらせん状に伸ばしている

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AIに任せきりにすると成果は「2」で頭打ちになるけれど、AIから学べば自分ごと伸びて、らせん状に上がっていくのではないかという話。


またまた生成AIの話です。

私は生成AIを、単なる便利な道具ではなく「人間の能力を拡張してくれる相棒」だと捉えています。

たとえば、これまで自分の力だけで出せていた成果を「1」としましょう。そこにAIをうまく組み合わせることで、同じ時間で出せる成果が「2」になる。これは、すでに多くの方が実感されていることではないでしょうか。

ただ、「成果が2になった」という事実だけで、本当にAIを使いこなしていると言えるんだろうか。今日はそこの話です。

掛け算で伸びるということ

AIが出してくれた「2」の成果から、人間自身が何かを学んで、自分の基礎能力を1.2や1.5に高められたとします。すると、次に同じテーマに取り組んだとき、AIと組み合わせて出せる成果は2ではなく、2.4や3にまで伸びる。

さらにそこから学びを得れば、次は4、その次は6……と、成果は足し算ではなく掛け算で伸びていきます。

自分自身の成長とAIの支援が組み合わさって、ぐるぐると上昇していく。らせん階段を上がっていくようなイメージです。これこそが、本当の意味でAIを「活用している」状態なんじゃないかなと思うのです。

具体的に考えてみる

抽象的な話だけではイメージしにくいので、身近な例をいくつか。

文章を書くとき

AIに「この内容でブログ記事を書いて」と頼めば、整った文章がすぐに返ってきます。これが「2」の成果。

ここで、出てきた文章をそのままコピー&ペーストして終わってしまうと、自分の文章力は「1」のまま変わりません。次回もその次も、ずっとAIに頼り切りになる。

一方で、AIが出した文章を読んで、

  • 「なるほど、この構成は論理的で読みやすいな」
  • 「この導入部分の書き方は、自分では思いつかなかった」

と分析しながら学んでいくと、自分の中に新しい引き出しが増えていきます。すると次に自分で書くときには、AIを使わなくても以前より良い文章が書けるようになっているはずです。そこからAIを使えば、さらに先に行ける。

プログラムを書くとき

「こういう機能を動かしたい」とAIに伝えれば、動くプログラムが返ってきます。それをそのまま使えば、作業は完了します。

でもここで一歩踏み込んで、「なぜこの書き方になるのか?」「他のやり方と何が違うのか?」と質問を重ねてみる。出てきた回答をしっかり理解することで、自分の技術力が底上げされます。

そもそも、中身を理解せずにAIの回答をそのまま使うのは、思わぬ不具合を招く可能性もあって危険なんですよね。

理解が深まれば、次にAIへ出す指示もより的確になって、さらに良い成果が短時間で出せるようになる。好循環です。

知らない分野を学ぶとき

知らない分野について「わかりやすく教えて」と聞けば、丁寧な解説が返ってきます。

これを単に「知識として消費」して終わるか、それとも、

  • 「この概念は、以前学んだあの話とどう関係しているのか?」
  • 「自分の今の理解は合っているか、確認してほしい」

と対話を重ねるか。ここで、知識の定着率は劇的に変わります。後者を続けていけば、AIは単なる検索の道具ではなく、学習の相棒に変わっていきます。

半年後の自分を想像してみる

整理すると、こうなります。

  • AIに任せきりにする場合:自分の力は「1」のまま。成果も常に「2」で頭打ち
  • AIから学び続ける場合:自分の力が1.2、1.5、2.0と底上げされ、掛け算で成果が伸びる

短期的には、どちらも同じ「2」に見えるかもしれません。でも、半年後、一年後の自分の立ち位置を想像してみてください。その差は、けっこうなものになっているはずです。

AIを使うときに「これを通じて自分は何を学べるだろうか?」という視点をひとつ持つだけで、付き合い方は大きく変わる。

AIに依存するのではなく、AIと一緒に自分も伸びていく。そういう関係でいたいなと思っています。